ジュエリー

ジュエリーに加工するときの素材選び。

ジュエリーに加工するときの素材選び

ルースからジュエリーに加工するときにどんな素材を選べば良いの、、、?

疑問に思うことありますよね。

今回は何枚か写真を比較しながら素材の特徴を書いていきたいと思います。

プラチナの特徴

1トンの原鉱石から僅か3gしか採れないとも言われている希少なレアメタル。

こんなにも貴重なんですね!

希少性とダイヤモンドやカラーストーンの色を邪魔しないプラチナ独特の重みのある銀色が特徴。

素材として安定しているため、長年の使用で変色することはない。

PT900

こちらはプラチナ90%のPT900です。

貴金属の硬度の基準とされている

ビッカース硬度は約70〜80くらいです。

PT900は指輪、ペンダント、ピアスなどに使われる配合で、プラチナでは1番主流の配合です。

PT950

こちらはプラチナ95%のPT950ビッカース硬度はPT900と比較して下がりますが、より純プラチナの色に近くなります。

ブライダルや一部のハイジュエリーなどにPT950を使用することがあります。

ただし、見た目でわかるほど大きな色の違いは感じられないかもしれません。

実際にプラチナのチェーンはPT850が主流です

ペンダントトップはPT900が主流ですが、チェーンとトップの色味の違いは、、、わからないですよね。

チェーンは伸びないように硬度が硬めのPT850を使用しているのでしょうね。

逆にトップは石留めをするため、硬度よりも粘りを優先してPT900なのでしょう。

個人的にはPT950は既製品に少なくプレミアムな気分が感じられるというところが1番大事な部分かなと思っております。

こちらはプラチナの艶消し加工。

マットな質感になると金属らしく重い雰囲気になりますね。

つや消し加工はいつでもできるんですか?

一度鏡面にする必要はありますが、後からつや消し加工をすることもできますよ!

【プラチナのビッカース硬度】

PT900  70〜80

PT999  37〜42

【プラチナのメリット】

・変色や変質しない安定した素材であること

・加工するのに適した硬さと粘りがあること

・ダイヤモンドやカラーストーンの石留めの際に色味に影響を与えないこと

ゴールドの特徴

こちらはK18YG(イエローゴールド)

一般的にはYGは省略して表記されます。

K18は75%がゴールド、残り25%は割り金として様々な金属が混ぜられます。

その配合によって、


イエローゴールド

ピンクゴールド

ホワイトゴールド

などのカラーバリエーションがあります。

実はイエローゴールドだけでも3種類の配合があるのですが、そこは割愛します。

こちらもイエローゴールド

ミル打ちなどの加工で若干色味が違って見えたりしますね。

ゴールドカラーは肌が小麦色の方に似合います。

K18のビッカース硬度は120〜130くらいです。

こちらはK18PG(ピンクゴールド)

かわいい色!

日本人の肌に馴染む人気の色味です。

PGはメッキをかけてこの色にしているのではなく、割り金で実際にこの色にしています。

※ホワイトゴールドに限りロジウムメッキで白くしています。
 WGは地色がクリーム色のためメッキがとれると少し黄色がでてきます。

イエローゴールドとピンクゴールドの色の違い。

比べてみると色がわかりやすい!

こちらはイエローゴールドを艶消し加工したジュエリー。

マットな質感はアンティークのような雰囲気。

【ゴールドのビッカース硬度】

純金(K24)  30〜40

K18  120〜130

【ゴールドのメリット】

・豊富なカラーバリエーション

・硬度はK18になるとプラチナと比較して硬い

・ゴールドは変色しないため安定している


(但し割り金に含まれる銀や銅が変色することあり)

シルバーの特徴

シルバーの主流はスターリングシルバーと呼ばれるSILVER925(92.5%)です。

7.5%が割り金となります。

シルバーの特徴はなんと言っても変色することでしょう。

メンズシルバージュエリーは黒い部分を残したりしますよね!

燻し仕上げといってシルバージュエリーならではの楽しみ方ができますね。

これは良し悪しとされる部分ですが、変色する事で黒色のコントラストあるデザインのジュエリーにすることができます。

シルバーは素材が安いため、仕立てるときのコストはかなり抑えられます。

【2022年12月現在 相場】

純金 8,500円

純プラチナ 4,800円

純銀(シルバー) 109円

シルバーだけこんなにも違うんだ!?

このようにふんだんに素材を使っても数万円で加工できるのはシルバーの大きなメリットですよね。

ただし、変色してしまったシルバーの変色を取るために液体に漬けることがありますが、ほとんどのカラーストーンはこの液体に弱く、宝石にはダメージを与えてしまうことになります。

なるほど~!でもメンテナンスをきちんとしていればいいんですね!

そうです!
メンテナンスに少し気をつけていただく必要がある素材でもあります。


【シルバーのビッカース硬度】

純銀(SV1000) 20〜30くらい

SV925  60〜80くらい

まとめ!

いかがでしょうか?

素材について少し理解していただけたでしょうか?

私もオーダーの御相談を受けたときには、上記の部分も考えながら素材をオススメしています。

ちなみに砂埃に入る石英のビッカーズ硬度は1100あるらしいです。

えー!金やプラチナは100くらいだったのに!

っということは、やはりジュエリーをつけたまま家事をしたりするのは、少なからず傷つける要因になってしまいそうですね、、、

ジュエリーは高級素材ですが、丈夫ではありません。

むしろイミテーションアクセサリーよりも繊細なものです。

ぜひ素材を理解して、大切になさってくださいね!

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  • この記事を書いた人

yutasuzuki

鈴木 雄太 愛知県のジュエリー宝石鑑定士。 御依頼いただいたオーダージュエリーです。 最近 #鈴木屋 と呼ばれています。 Twitterもしてます。 【全国に43名 1級ジュエリーコーディネーター】【米国宝石学修了士 GIA .G.G】【1級ジュエリーリモデルカウンセラー】【日本真珠振興会認定シニアアドバイザー】

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