修理加工

ワックス、3Dキャスト、金属を叩いて伸ばして、の3つの方法からリングやペンダントトップを作るとしたらそれぞれの良さや欠点はありますか?

ワックス、3Dキャスト、金属を叩いて伸ばして、の3つの方法からリングやペンダントトップを作るとしたらそれぞれの良さや欠点はありますか?

ワックス→ロウの塊から引き算で作っていきます。
鍛造→貴金属を足し算で作っていきます。
CAD→正確ですが細部まで表現できないことも。

ワックス→素材が柔らかく柔らかなラインを出した造形にも向いています。
草花など立体的なモチーフ再現にもピッタリです。貴金属加工と違い削りすぎても盛って修正ができるのもメリットかと思います。

鍛造→パーツを組み立てて作っていきます。
直線、自然なカーブを再現するのにも適しているかと思います。
鍛造でつくられた指輪の直線ラインは細部までとても美しいです。
すごい職人さんは鍛造でなんでも作れますが、かなりボリュームのふっくらした甲丸などのデザインは打ち出しで作るのも大変ですからワックスなどが向いています。

CAD→均一に正確な原型に向いています。
例えばエタニティのように均一な間隔のジュエリーなどは強いです。
何層にも重なるような立体的な造形には向かない印象ですがどんどん技術が上がってきているので今後はわかりませんね。
あまりに小さな爪などは3Dプリンターで出力できないこともあるようで、原型を出力してから貴金属にして爪を立てるなど、組み合わせた加工も多いです。

  • この記事を書いた人

yutasuzuki

鈴木 雄太 愛知県のジュエリー宝石鑑定士。 御依頼いただいたオーダージュエリーです。 最近 #鈴木屋 と呼ばれています。 Twitterもしてます。 【全国に43名 1級ジュエリーコーディネーター】【米国宝石学修了士 GIA .G.G】【1級ジュエリーリモデルカウンセラー】【日本真珠振興会認定シニアアドバイザー】

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