宝石

パパラチアサファイアについて

ジュエリーにはまって一年。まだまだ新参者です。稀少石の価値などを勉強中です。ダイヤモンドと違い、色石は奥が深くまだまだ知識が足りないのですが、一番よく分からないのがパパラチアサファイヤです。パライバトルマリンなどは単純に銅の含有量が高いものが稀少とされていますが、パパラチアはどうなんでしょうか?
一般的にはオレンジとピンクの間のお色のサファイヤをそう呼ぶみたいなのですが、目視で判断するにはかなり曖昧な宝石に思います。価値の高い、低いなどどう判断したらいいのでしょうか?
オレンジに見えるピンクサファイアもありますし、ほぼピンクにみえるのにパパラチアサファイヤとうたっているものもあり、よく分かりません。

パパラチアサファイアは色で判断されますので、人の目によるところが非常に大きい宝石です。
またその基準も鑑別機関によって差がありますのでAの鑑別ではパパラチア、Bの鑑別ではピンクサファイアなんてこともよくあります。また海外で購入するときは高く売れるほうの名前で売ろうとしている人がたくさんいます。ピンクサファイアがルビーと呼ばれたり、パパラチアと呼ばれたり。
そうなると何を信じるのか?
結局は自分の好みだと思います。
もちろん私は販売する側として第三者機関である鑑別を通してパパラチアと断定されたものを売っていますが、好みの色であれば呼ばれる名前がピンクサファイアでも良いと思います。

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yutasuzuki

鈴木 雄太 愛知県のジュエリー宝石鑑定士。 御依頼いただいたオーダージュエリーです。 最近 #鈴木屋 と呼ばれています。 Twitterもしてます。 【全国に43名 1級ジュエリーコーディネーター】【米国宝石学修了士 GIA .G.G】【1級ジュエリーリモデルカウンセラー】【日本真珠振興会認定シニアアドバイザー】

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